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週間アウトルック
ポンド、利下げ観測に上値重さ変わらず
加ドルはファンダメンタルズの底堅さと景気先行き不安が混在
ポンドは、約200億ポンドの景気対策と、海外金融機関の決算期末に絡んだ本国への資金還流の動きが上昇を支援。しかしながら、12月4日のMPCでの追加利下げ観測が大きな重石となって伸び悩んだ。利下げ観測から下値模索が優勢となろうが、レパトリの動きには注意が必要だろう。(国際金融情報部・小野直人)
(続く)
ポンド円
【11月28−12月5日予想レンジ】137.70−149.50円
【11月21−28日予想レンジ】129.94−147.90円
【11月21−28日実績レンジ】137.91−148.60円
ポンド:景気減速から下向き圧力継続
24日にダーリング英財務相が付加価値税の引き下げや中小企業支援を中心とした約200億ポンドの景気対策を発表。規模は国内総生産(GDP)を1%以上押し上げる効果が期待できるとあって買いが先行。年末を控えた欧州勢のレパトリ(本国への資金回帰)によるドル売りの流れもポンド買いを後押しした。
しかしながら、12月4日のMPCで大幅な追加利下げ観測の高まりが依然として重石となっている。ポンド円は、日本の景況感の悪化を受けて円高に一服感が漂ったことも買い戻しの援護射撃となり148.63円までの戻りを試した。英利下げを織り込んで推移する一方、期末で大幅なレパトリが進んでいることが意外なほどの底堅さを示した要因とされた。
ただ、英個人消費が-0.2%と前期の-0.1%より下落しており、28日のCBI流通取引調査が前回の-27より下振れすれば(結果-46)、消費後退を再確認することになろう。また、景気対策資金の確保のための国債増発から財政悪化は避けらない。加えて90年台初頭のリセッション以来となる2四半期連続のマイナス成長と下押し圧力は続く。
こうしたなか、来週は12月4日のMPCが注目されよう。前回のMPCは150bpの予想外の利下げ幅となった。現状は75bpの利下げが市場のコンセンサスではあるが、09年にはインフレが目標値の2.0%を下回るリスクもくすぶっており、金融緩和策の終焉は見えておらず下落圧力は継続するだろう。
テクニカル的には21日移動平均線や一目均衡表の基準線が上値を抑える構図が継続しており、137.70円の年初来安値を再度うかがうことも想定されよう。ただ、レパトリの動きが継続するような場合は意外な底堅さから、利下げを前倒しで織り込み過ぎたショート勢のポジションの巻き戻しが進むリスクがあるため注意が必要だろう。
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